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一点透視図法とその応用

遠近法は、視覚的に遠近感を表現する手法の総称であり、その中でも点透視図法は消失点へ平行線を収束させることで遠近感を生む手法です。 ここでは絵画や建築において、透視図法がどのように活用されているかを見ていきます。

遠近法

空気遠近法

空気遠近法は、大気が持つ性質を利用した空間表現法です。例えば戸外の風景を眺めてみると、円形に向かうほどに対象物は青みがかかって見え、また同時に、円形ほど輪郭線が不明瞭になり、対象物は霞んで見えます。

こういった性質を利用して空気遠近法では、遠景にあるものほど形態をぼやかして描いたり、色彩をより大気の色の近づけるなどして、空間の奥行きを表現します。

ミレー作「落ち穂拾い」には空気遠近法が効果的に用いられていることが見てとれます。遠くにあるほど薄い色、逆に近くにある色ほど濃い色を使用することで遠近感を明瞭に描いています。

透視図法

遠近法の基本は視点の前に置いた「投影面」に、それを通過する光を写し取ることであり、それは窓ガラスを通して見える光景を窓ガラス表面に直接描画することに似ています。ガラスに写し取られた図は3次元の光景を縮小し2次元平面上に変換したものとなります。

図法として、一点透視図法、二点透視図法、三点透視図法などがあります。これらは美術にとどまらず、建築、映画、アニメ、コンピューターグラフィックスなど、視覚表現の分野で広く使用されています。

クイズ

透視平面と平行な面があり、その面から奥側へ平行線群が伸びるような構図の場合に用いられる図法を何というでしょう。

  • 一点透視図法
  • 二点透視図法
  • 三点透視図法
  • 零点透視図法
正解は 一点透視図法

一点透視図法は1つの消失点へ平行線群を収束させる図法であり、平行線が1つの消失点へ放射線状に収束するように描かれます。

ここが見どころ!

美術作品の展示と解説

透視図法で描かれた有名な美術作品をパネル展示しています。それぞれのパネルには、どの透視図法が用いられているか、また、それが視覚的にどのような影響を与えているかなどの詳細な解説を用意していますので、そちらも併せてご覧ください。

透視図法の描き方を体験

一点透視図法から三点透視図法まで、各透視図法を実際に描いてそれぞれの図法の違いを体験することができます。5分ほどで簡単に描けますのでお気軽にお試しください。